以前より盆堀川の上流域、刈寄山南面にあると思われる金穴について資料を漁っていました。blogへのコメントやメールを下さった方々のおかげで、大体あの辺りにありそうだなというところまで場所が絞れてきました。
あとは行くだけなのです。行くだけなのですが、今年はゴールデンウィーク前から妙に忙しくて6月に入った、今現在も行かれておりません。
よくよく考えると、今年は砂金の初掘りですらまだなのです。更に悪いことにそろそろ梅雨なんですよね。うーむ。
ヤフオク
前振りは全く関係が無いのですけれど、ヤフオクを結構頻繁にチェックしています。欲しいなーと思う物は多いのですが、ウォッチリストにいれて(あわよくば入札してやろうと)観察していると、結局、最終的には相場近辺へ価格が収束していくので何だかなーと思う今日この頃なのです。
セミプロな方々に交じり、極まれに、ヤフオクサービス開始当時のコンセプトだった個人が不要となった品を売っているように見える方もいらっしゃいます。終活やら遺品整理だったりするのでしょうか。古い無線機やら絶版モノの同じジャンルの書籍が安めで出品される事もありますね。
さて、先日、いくつかのキーワードでヤフオクの新着をチェックしていると、今まで聞いたことの無い書籍が出品されていました。
戦前に出版された登山ガイド本です。よく調べると「戸倉三山」の項目があり、金堀沢遡行というコースが載っています。

他にもなじみ深い山域(うちの裏山も!)が載っているので、そそくさと入札します。
しかし、見てる人は見ているんですね。すかさず別な方に入札されてしまいました。いくら位になるのかなぁ?神保町では栄一(諭吉)まで行きそうな気がするので、ヤフオクで頑張るのも良いのですが、少し悩みます。
※ 結局、7000円超えで落札されていました…
そんな時は図書館へ!
職場が国会図書館に近いので国会図書館で閲覧可能なら仕事上がりに内容の確認ができます。あわよくばデジタル化されてる事を期待しつつ検索をかけてみると、その巻だけ無い、無いのです。
いくつかの大学図書館では蔵書を持っているようですが、大学図書館は一般に開放されていないし、どこかに無いか?と横断検索を試すも長野県立図書館にあるとか検索結果が表示されて撃沈。
横断検索は便利なのですけれど、いまいち信用できない気がするのです(個人の感想です)。図書館はそれぞれに蔵書検索システムを持っていますので、行かれる範囲にあって蔵書数の多い図書館検索システムを試してみると見つけました!なんだあるじゃん。それも職場から近い都立中央図書館で、虎ノ門ヒルズ駅から日比谷線で8分の広尾駅が最寄りです。フレックスのコアタイムが終わる時間に会社を飛び出して行ってきました。
都立中央図書館
都立中央図書館は有栖川公園の中にあります。駅から公園までは近いのです。なのに公園に入ってから図書館までが遠い。ずっと登りなのも地味に疲れます。国会図書館くらいのセキュリティを想像していたら案外に緩くておどろきました。身分証の提示も不要で利用可能なのに蔵書数が多いのです。都心は便利だなぁ。
書庫(閉架)に収蔵されていたので閲覧リクエストをして10分ほどで手元に。ボロボロです。ヤフオクに出ていたのは状態が良さそうでしたが、手元に届いた書籍はボロボロで崩壊しそうです(というか崩壊中)
複写サービスを利用する為に、内容の確認にページをめくるのも怖いくらいな感じです。複写サービスは25円/枚ですが、ボロボロな書籍でも司書さんがコピーしてしれるので安心です。
気になる一文が・・・
図書館で内容の確認をしている時に衝撃的な一文が目にとまりました。

日本山岳案内2 – 昭和15年発行 111ページから抜粋
銅ですってよ?あれー?信玄の金穴とは別なのでしょうか。金属鉱山全般の総称として金山の名が使われていたのは知っていますが、信玄の銅穴ではちょっと締まらないですねぇ 🙁
また新たな資料が見つかると確信が持てるようになりますね。
小道については秋川の山々の本にも書かれている、穴の谷津にあったであろう
「洞穴まで五十間」の木杭が挿してあった踏み跡の事を小道と呼んでいるのでしょうか?
この小道さえ見つかれば手がかりが掴めるのですが、
現在は杉の木の伐採で急斜面のものすごく荒れた場所になっているので、
どの場所なのか見当が付きませんね。
下から登ったと仮定して、鉱穴が左上にあるという事は、
穴の谷津の沢の右岸側という事でしょうね。