[書籍] 奥秩父 – 山、谷、峠そして人 – 山田哲哉

ぼくは奥秩父が好きだ。高校時代は山岳部に所属し登山を通して自然と親しんできた。地元の丹沢をメインに、奥多摩へもよく行ったが、なぜか奥多摩はあまり好きになれなかった。当時の記憶を辿ると不自然な防火帯に違和感を感じていたような気がする。 当然のことだが、山域によって山の雰囲気は全く異なる。地質が違うから景観が違う。気候が異なるから植物が動物が違う。 昔、奥多摩に違和感を感じたぼくがなぜ、奥秩父には違和感を感じないのだろう?奥秩父にも防火帯は … “[書籍] 奥秩父 – 山、谷、峠そして人 – 山田哲哉” の続きを読む

[書籍] 戦国金山伝説を掘る – 今村啓爾 –

1986年~1989年の4年に渡り行われた黒川金山遺跡調査の考古リーダである、 今村啓爾氏が一般向けに書いた黒川金山遺跡調査の報告である。 一般向けの調査報告? 詳細な調査報告書は400ページ近いものが公表されている(*1)が、そちらは考古学に精通していないと読むのが結構つらい。 一方で本書は、以下のような組み立てになっている。 著者が黒川金山遺跡調査を始めたきっかけ 発掘調査中の裏話や苦労話 調査の結果判明したことの説明とその根拠 後 … “[書籍] 戦国金山伝説を掘る – 今村啓爾 –” の続きを読む

[書籍] はじめての地質学 – 日本の地層と岩石を調べる –

普段は昼間勤務で出社するとオフィスから一歩も外へ出ない生活をしています。が、たまに、深夜作業があったりします。ぼくもそろそろいい歳なので深夜作業は若い子にお任せして・・・と感じる一方で次の日が休みになるので、たまにはいいかなぁと思ったりすることも。 昨年の12月末日、久しぶりに深夜作業があり、簡単なメンテナンスだったことも幸いして電車の始発前に作業完了。始発まで寝るかと会議室で横になって起きたら朝の11時。ぐっすりと寝られたので神保町へ … “[書籍] はじめての地質学 – 日本の地層と岩石を調べる –” の続きを読む

[書籍] 戦国武田の黒川金山 – 大藪 宏

以前ここに書いたような気がするが、砂金採取に興味をもったきっかけというのがまさにこの黒川金山周辺で囁かれている埋蔵金伝説だった。日本に住む普通の人にとっては、あの伝説のTV番組の影響で徳川埋蔵金が有名だけれど、実は日本各地に埋蔵金伝説というのは残されている。 埋蔵金伝説が残っていて自宅から程よい近さであり、過去実際に金が産出されている地域で、探検気分を味わえるという事で、実際に黒川金山跡へ行ってみた事もある。 埋蔵金研究家という人たちも … “[書籍] 戦国武田の黒川金山 – 大藪 宏” の続きを読む

[書籍] 地底の科学

地下という言葉からイメージする対象は、人それぞれだろうと思う。”一般的に”という言葉でまとめるのは難しいが、都市部で生活をしていて、地下を感じるのは地下鉄に乗る時、地下通路を移動している時くらいではないだろうか。 この本では、地下という調べにくい対象をどのように観察するか?という難問について解説している。目次をみると分かるように身近な地下1mレベルから地質的な100km, 1000kmレベルの地下をどのように調査 … “[書籍] 地底の科学” の続きを読む

[書籍] 雲取山に生きる

東京都最高峰である、雲取山。標高は今年の暦と同じ2017m。そんなわけで、登山ブームもあり今年はずいぶんといろいろな場所で宣伝していたようです。 ぼくは高校生の頃に一度登った事があります。今から・・・20年以上前になりますか。まだ若かったこともあり、その頃は基本的にテントを背負い歩いていましたから、本書に出てくる雲取山荘には泊まりませんでした。 あの頃泊まっておけば、きっと本書を興味深く読む事ができたのになぁと少し残念。著者の新井信太郎 … “[書籍] 雲取山に生きる” の続きを読む

[書籍] 山岳遭難の教訓

近年の登山ブームで登山人口が増えていて、それに伴い遭難事故も増加しているそうです。ぼくは金山跡などを探して単独で山へ入る事もあり、遭難事故のニュースや報告書などは興味深く読み、自分も同じ轍を踏まぬよう気をつけているつもりです。 そんなわけで、たまにこのジャンルの本を読んだりする事もあります。 この本は、夏の高体温疾患から低体温症、雷に雪崩、道迷いからの幻覚まで、遭難事故を幅広く扱っていて、発生頻度の高い遭難事故がどのようなものなのかとい … “[書籍] 山岳遭難の教訓” の続きを読む

近世鉱山をささえた人びと (日本史リブレット)

鉱山と鉱山師 以前はまったく興味がありませんでしたが、砂金採取を始めてから古い(金)鉱山について興味を持つようになりました。最初は、この川の上流に金山があったのかどうか?程度でした。というのは、上流に金山がある場合は下流で砂金が採れる事が多くとてもわかりやすい指針となるからなのでした。 それがいろいろと調べているうちに鉱山師の集団は普通の領民とは異なり、ある種の閉鎖的な社会を作っていて独自のルールに従い生きていた。また、その領主もある程 … “近世鉱山をささえた人びと (日本史リブレット)” の続きを読む

[書籍紹介] ドキュメント 超新星爆発 – 400年目の大事件 –

数学など当てはまらない分野もあるかとは思いますが、一般的に理系一般啓蒙書の古本を購入するのはあまりいいアイディアとは言えないと思います。 この本が分類されるであろう「(一般向けの)天文学や物理学」の場合では、新しい実験や観測の結果から今まで理論上の存在と考えられていた物体、現象の実在が確かめられたり、逆に否定されたりする事が頻繁に起こるからです。 一般的に、本は新しい事柄を知りたくて読むと思います。古い内容を最新科学と誤解して覚えると遠 … “[書籍紹介] ドキュメント 超新星爆発 – 400年目の大事件 –” の続きを読む

大菩薩連嶺 岩科小一郞

うちの近所にある古本屋では、毎月1日~10日までの期間、割引セールを行っています。なので、月初めには何かないかな?とお店をのぞきに行くことにしています。BOOKOFFのような今風な古書店ではなく、昔からの古書店という店構えのお店で(実際、ぼくが小学生の頃からある!)店内には未整理の古本が積まれ古書特有の少しかび臭いような匂いが漂うお店です。 なのにというのも変ですが、この古本屋さんからは書籍愛が感じられないのです。不思議なのですが。BO … “大菩薩連嶺 岩科小一郞” の続きを読む