自宅でIPv6を有効にしてみた

bash

普及は難しいだろうと言われ続けてきたIPv6が、インフラの整備とともに一般家庭でも広く使われるようになり、このblogへのアクセスでもIPv6経由な方が割といらっしゃいます。iOS, Androidその他携帯デバイスでも普通にIPv6が利用できますね。

今の会社に入社した2000年当時、すでにIPv6の実験ネットワークが来ていました。が、その頃はIPv6には全く興味がありませんでした。上司からIPv6の会議にでるか?と聞かれて、英会話が苦しくて断ったことがあったなぁと思い出しました。今思うと、いろいろとチャンスを与えてくれていい部署でした。

そんなIPv6に興味を持ったのはそれまでIPv6スタックが整備されていなかったLinuxにusagiが実装され始めた頃です。::/0 がrouteに入らなくて悩んだのもいい思い出です。

IPv6経由でのwindows updateに失敗する

自宅では、OCNを利用してインターネットに接続しています。OCNではIPv6の接続サービスを割と昔からやっていて、現住居へ越してきた2013年ころは、家庭内でもIPv6を有効にしていました。

平和にdual-stackで生活をしていた2015年にwindows 10がリリースされました。最初はよかったのだけれど、いつの間にかwindows updateに失敗するようになりました。いろいろと調べていくうちに、 IPv6を有効にしているとwindows updateに失敗する場合があると報告があがっているのを見つけました。

ちょうどその時、 WSL(Windows Subsystem for Linux)を試してみたかったこともあり、数年ぶりに自宅ネットワーク全体でIPv6を無効にしました。

IPoE(IPv6 native接続, IPv4 over IPv6)

去年あたりから?IPv6にすると転送速度が速くなる!みたいな事を耳にするようになりました。

windows10でIPv6経由でのupdateに失敗する件も治っているようだし、そろそろIPv6接続を再開しようかと思い始めました。

よくよく調べてみるとIPv6接続すると転送速度が上がるというのは、IPv6 native接続をし、そこにIPv4を流すというものでした。Flet’s (フレッツ光next)のppp接続の終端である、POIは輻輳していて増設をしたくとも、NTTが設置させてくれないのですよね。だもんで、POIを通さないIPv6 native接続からのIPv4 over IPv6を使うと速度が速くなるという理屈でした(多分)。pppのオーバーヘッドがなくなるので多少は技術的にも速くなるとは思いますが、どちらかというと大人の事情なのかなー

以前行っていたIPv6接続は、IPv4と同様にIPv6用のPPPセッションを張るもので、native接続したいなあと常々思っていました。NGN網内での折り返し通信も試してみたいし(相手がいませんが!

そう思い、いそいそとIPoE接続をしてみると…なんということでしょう。IPv6のprefixが64で降ってきます。PPP接続の時は、prefixが54で割り当てられていましたから、外側/内側とネットワークを分けて幸せに暮らしていました。それが/64となると、ネットワークを分けられない。

少し悩んだ末、PPP接続に戻しました。

どれくらいIPv6側に流れているのか?

家庭でネットを利用していて、最もIPv6経由でトラフィックを流すのはYoutubeでしょう。YouTubeで動画を流しつつ調べ物をしたりblogを書く程度だとこんな感じ。

IPv4

IPv6

 

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