2020年は新型コロナウイルス対策の影響で、在宅勤務が続いています。自宅で過ごす時間が長くなり、グッタリダラダラしたり、趣味活動をしたりと、それなりに充実した時間を過ごしています。
今年の年始頃に作業をした書籍の自炊(電子化)作業も大分落ち着き、読んでいない電子化した本が溜まってきました。ぼくは本に書き込みをする派なので、今まではPCで本を読んでいました。
でも、やっぱり寝転んでPDFファイルに書き込みをしながら読みたいんです。これから寒い季節になりますし。
今までは、通勤時間に立ったまま片手で操作できるサイズ(8 inch)Androidタブレットを利用していました。しかし、Androidのペンは使いにくくマーカーを引くのならまだしも、手書き文字を書き入れるには向きません。
自宅で使うのならばサイズに縛られる必要はありませんし、iPad + Apple Pencilが良さそうにみえたのです。
iPadの新製品が発売
9月にiPad(第8世代)、10月にiPad Air(第4世代)が発売になりました。
iPadのような自由度が低い機械は、自分の要求事項を明確にし条件を満たせるのかどうかを調べてから購入しないと後悔することとなります。
iPadは初代が発売になった時(2010年)に購入して以来です。
初代iPadは何に使ったのか?を思い出してみると、あまり使った覚えがありません。なにかをしたくても、ファイルシステムへ自由なアクセスが禁止されていてぼくの想定したような使い方ができなかったのです。
結局、カメラのSDカードから写真をimportし、出先で大きな画面で写真を見る機械と化していました。それなりに便利だったし、みんなで見られるので重宝しましたが。
引っ張り出してみると思ったよりきれいでした。初代iPadには、カメラが付いてなかったんですねぇ。あれから10年、どのくらい進化したのか、まずはネットでいろいろ調べました。
iPadでやりたい事
人それぞれ異なるとは思いますが、ぼくがやりたいことを書き出してみます。
- 自炊したPDFファイルの閲覧/注釈の書き込み/マーカー記入をしたい
- 紙のように手書きでPDFファイルに注釈を書き込みたい
- Apple Pencil の使い勝手はかなり良い
- 第二世代のApple Pencilは収納や充電がスマート
- 紙のように手書きでPDFファイルに注釈を書き込みたい
- クラウドストレージと双方向に同期し、注釈等を他のデバイスと共有したい
- インターネットへの接続が無い場合でも、ファイルにアクセスしたい
- クラウドストレージによっては、ローカルにファイルを保持しインターネットへのコネクションが復旧した時にファイルの同期が行う機能をもつサービスもある
- iPad本体のストレージ容量は大きい方がよさそう
- OFF Line設定を活用すればWiFiモデルで問題なし
- 電子書籍を読みたい
- 楽天マガジン / Amazon KindleのAppsを利用
Object Storage
よくある要求事項だと思うのですが、インターネット接続性が切れた時もファイルを保持し書き込みができるというのは、なかなかハードルが高い。
またObject Storage の特性上、ファイルの同期はファイル単位となってしまい、予想外に大きなトラフィックが発生してしまう。
Apple Pencil
第一世代、第二世代のApple Pencilでの最も大きな違いは充電方法です。
使い心地の点では、量販店で実際に触り比べてみると反応が少し違う程度でぼくの用途では許容範囲です。
iPadに紙タイプのフィルムを貼る事で、書き心地が向上します。素晴らしい。
しかし、Apple pencil 第一世代の充電方法は、ダメです。Apple製品とはとても信じられないような充電方法なのです。
これはナシでしょう。ジョブスが生きていたら、絶対にOK出さなかったと思います。そもそもジョブスはペンデバイスに否定的だったそうですが。しかし、これはペンスタンドを別途購入する事で解決します。
local storage
クラウドストレージ上のファイルをある程度ローカルストレージに保持したいし、楽天マガジンもAmazon kindleもローカルにファイルを保持できます。
その事からも、iPadのローカルストレージは大きい製品を購入しないと後悔することは目に見えています。
新製品か型落ち品か
ぼくの用途の場合、iPad Gen 7でも問題無く使えそうです。
しかし、iPhone等のようにモデルチェンジが頻繁に行われる機器ならば、型落ちを狙うのも良さそうですが、Apple製品は基本的に中古になっても価格があまり下がりません。中古/型落ち品との価格差が15K円程度の差ならば、新製品を購入すべきだと思います。
iPad Gen 7 と Gen 8を比べても大した価格差ではないので、Gen 8を購入する事にしました。
どこで購入しても値段は変わらないようなので、最寄り駅にあるヨドバシで購入しました。お取り寄せとなっていましたが、注文から3日で到着しました。
久しぶりのiPad
10年ぶりのiPadです。初代とあまりサイズは変わっていません。
さっそくセットアップしてみると、iPhoneを近くに置く事で、基本的な設定を同期してくれたりと、10年間の技術進歩を感じます。
必要なアプリケーションをインストールし、サブスクリプションを購入しているOneDrive Apps で自炊PDFファイルの同期もApple Pencilの動作も問題なし。
※ OneDrive の OFF Line同期は、有料プランのみ利用可能です
PDFファイル閲覧ツールは、ネット上で評判の良かったPDF EXPERTを入れてみました。
しかし、やはり問題発生
オフライン同期したファイルをネットから切断した状態で書き込みをしても、その更新内容が反映されないのです。
おかしいなぁと検索してみると、Microsoftのサイトに仕様が書かれていました。
OneDrive for iOS でファイルまたはフォルダーをオフラインで読む
なんということでしょう。OneDrive for iOS の OFF Line同期ファイルは、インターネット接続が切れている状態では、ReadOnly になってしまう・・・ということなのでしょうか。
ダメじゃん。書き込みができないんじゃ、iPadを購入した意味がありません。
更に悪いことに、インターネットに接続されている状態でも、OneDrive Apps 以外のPDF編集ツール(PDF EXPERT等)でファイルを編集しても変更が反映されません。
もちろん、PDF EXPERTからインターネット上のOneDrive上のファイルを直接指定し開けば編集はできます。しかし、300MBのPDFファイルを編集した場合、行って来てで600MBのファイル転送が発生します。本当にしたい事はそんなことではありません。ローカルのファイルを開きたいのです。
別なクラウドストレージを使えば良いのか?
OneDrive は、Object Storageです。しかし、クラウドストレージ黎明期に絶大な人気を誇った DropBox は、バックエンドこそObject Storage上に構築されているそうですが、バイナリ差分同期にも対応した効率の良いクラウドストレージです。
しかし、利用料金がOneDrive と比べ高く年間 14K位かかります。iPad上でOFF Line同期機能を使うには、有料プランを契約する必要があり、気軽に試す事ができずにいます。
こんなことなら・・・
PDF閲覧/編集用と割り切って 型落ちのSurface Go でも買えば良かった。
ちょうど秋葉原でSurface Go 未使用品がキーボード付き 49,800円で売られているのを見てしまいました。iPad Gen 8と同じ価格です。
Apple製品は使い方がぴったりマッチすると、素晴らしい使い心地で大満足できるのですが、Appleが想定する使い方から外れると、とたんにストレスフルな環境になってしまいます。
iPod nanoは、とても素晴らしい製品でした。しかし Windows上のiTuneがイケてなさ過ぎて結構ストレスを感じました(Macを使えという事なのでしょう
iPad初代は、先に書いたとおりファイルシステムに自由度が無く、データのやりとりに苦労しました(PCへ直接転送ではなく、iCloudを経由しろということ
iPhoneは、今も愛用していますが、最初の頃は撮影した写真の扱いがダメでした。iCloud を利用していないと原因不明の同期失敗の連発でイライラしました。
土曜に届いて土日と触っていましたが、思い通りに動く気がしません。二日で飽きてしまった。こんなことなら砂金掘りへ行くんだったなぁ。
このまま使わなくなったら嫁さんに怒られてしまいそう・・・あ!楽天マガジンは大画面で読めるようになって少しうれしいですっ☆