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○○でナゲットを…
砂金掘りを趣味にしていると「いつかはクラウン」ならぬ「いつかはナゲット」と夢見るものです。以前書いたかもしれませんが、砂金掘りの楽しみ方というのは種々雑多あり、その中に個々の優先度が自然と形成されていくのだと思います。
- より多くの場所で砂金を採る(日本だけでなく世界へも)
- より多くの砂金を採る(量で勝負)
- より大きな砂金を採る(大きさで勝負)
- 一つの場所にこだわる(場所縛り)
他にも
- 道具にこだわる(自作派)
- 歴史にこだわる(口伝や文献あさり)
なんて方々もいらっしゃいます。
この中で僕は、砂金採りとしては場所縛りが最上位に来て、派生で地域の歴史とあわよくば埋蔵金が来るわけですが、それでも一度くらいはナゲットをゲットしてみたいと思うのです。
とはいうものの
砂金を採りやすい川、採りにくい川があるように、ナゲットもでやすい川というのがある(らしい)のです。ぼくは場所縛りの自発的挑戦(nethack用語)をしているわけで、ナゲットゲットはあまり期待できないのかもなぁという諦め半分な気持ちもあるのです。と言い訳をしていますけれど、ぼくの通っている川でもナゲットを採った人はいるので、やはり掘る場所を見極める眼力と運が大切なのでしょう。
ところで、ここに、最近、耳にしない日は無いと言っても過言ではないくらい流行っている生成AIなるものがあります。
魔法の文字列を入力して数秒・・・大量のナゲットが(笑)思い通りのナゲット画像を生成するのにすこし頑張ってみたのですが、なかなか難しい。
そして、「とっても大きいナゲット」と入力してみると・・・・大きすぎーwwwww
うーん、虚しいですな。
Ubuntu24.04LTSでStable Diffusion を動かす
Stable Diffusion – 最も広く普及している画像生成AI(text-to-imageモデル)の一つでコードがオープンとなっている為、自分のローカルマシン上で動かすことが可能なところが特徴の一つです。
Stable Diffusionを使って画像を生成するには、他にも様々なサポートツールやデータが必要で、それらをまるっと導入し、簡単に利用できるUIが開発されています。
まだ右も左もわからないので、一番利用されていると思われる Stable Diffusion web UI (AUTOMATIC1111版)をUbuntu 24.04LTSへ導入しました。
2024年7月現在、Stable Diffusion Web UIを動かすには、Python3.10.6が必要です。しかし、Ubuntuの最新LTSである24.04には、Python3.12.x が採用されています。そこで、まず最初に Pyhon3.10.x のインストールから始めます。
Ubuntu 24.04LTSへPython3.10.6をインストール
Ubuntu24.04LTSに別なバージョンのPython3を導入したくなる事は多々あります。
しかし、UbuntuのシステムがPython3に依存している以上、システム側の環境を汚染するような事は避けるべきです。
‘deadsnakes Team’がPPA(Personal Package Archive)としてOfficialではないバージョンのPythonを提供していて、このPPAを利用する事で、手軽にシステムへ複数バージョンのPythonを導入し利用できるようになります。
システムへ複数バージョンのPythonをインストールしても、モジュールのバージョンなどの競合が発生する事は多々あります。システム内にPythonの仮想環境を作成し、そこへ指定されたバージョンのモジュールをインストールする。という使い方をすれば、モジュールがシステムを汚染するのを避けることができます。
このように、複数のPython環境の作成を実現するのが venvモジュールです。pythonバージョンだけではなく、モジュールの複数バージョンを試すのにも使えますので、venvは、pythonを使う上で必須モジュールです。
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# 外部リポジトリ操作用のツール類をインストール # apt-get install software-properties-common # deadsnakes(ppa)を追加 # add-app-repository ppa:deadsnakes/ppa # PPAを追加したので、パッケージリストの更新 # apt update # どのようなバージョンのpython3があるか確認 # apt list python3*|grep -E 'python3.[0-9]*/' # python3.10をインストール # apt-get install python3.10 python3.10-venv |
venvモジュールを使い、python3.10の環境を作成する
diffusionという名前でpython3.10の環境を作成する。
環境へ入るには activate
環境から出るには deactivate
を実行する。
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# python3.10を使いvenv環境をdiffusionという名前で作成 $ python3.10 -m venv --copies ~/venv/diffusion # diffusion環境へ入る $ source ~/venv/diffusion/bin/activate # python3のバージョンを確認 (diffusion) $ python3 -V Python 3.10.14 |
Stable Diffusion web UI を実行する
- 先に作成した venv環境に入る
- githubからStable Diffusion web UI をclone
- 起動スクリプトを実行(自動でブラウザが起動する)
webui.shに ‘–xformers’を付けると画像の高速化されるかもしれない
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$ mkdir -p ~/work $ cd ~/work $ git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git $ source ~/venv/diffusion/bin/activate (diffusion) $ cd stable-diffusion-webui (diffusion) $ ./webui.sh |
あとはprompt次第ですね 🙂
インストール記事はWindows用ですが、promptの入力の仕方、Pluginの紹介、LoRA学習の方法まで載っていて初めてStable Diffusionを動かす人には良書だと想います。
サンプルで生成する画像がアニメ調ばかりですが・・・・