GeoTIFFの地形画像を持って外へ!

昨年から足と腰に神経痛のような症状が出て階段の上り下りや緩い坂道を登る時でさえも痛みがあり移動が辛い状況でした。こんな状態では登山はおろか、砂金採りにすら出かけるのは無理だなぁと思っていました。

本当は病院へ行くべきなのでしょうが、働いていると通院するのはなかなか難しくて、市販薬に頼ってしまいます。神経痛とは別ですが、目を酷使する仕事柄、眼精疲労も溜まっている感じがしたので良さげなビタミン剤を少し多めに摂取してみると・・・3ヶ月くらいで症状が緩和してきた気がします。春が近づき気温が上がったからかもしれませんが!

さて、痛みが減り、春が近づくと山や砂金へ行きたくなりますね。

去年調べた「高尾山麓にあったと言われる金穴」や「戸倉三山にある信玄の金穴」が気になっています。

今回は、東京都デジタルツイン実現プロジェクト 多摩地域点群データで公開されているGeoTIFF画像を外へ持ち出して現地でどのように見えるのかを確認してきました(自宅の裏山で!)

裏山をカバーするGeoTIFF画像を準備する

「東京都デジタルツイン実現プロジェクト多摩地域点群データ」はG空間情報センターで配布されています。幾種類かのデータをダウンロード可能ですが、今回は0.25mメッシュ陰陽図をチョイスしました。

マウスで必要な範囲のブロックを選択後、ダウンロードボタンを押します。1つのブロックにつき1つのzipファイルです。面倒ですがダウンロードした全てのzipファイルを展開してtiffファイルを取り出しておきます。

それぞれのtiffファイルを結合する

たくさんのtiffファイルがあってそれぞれを開くのは煩わしいので1つのtiffファイルに結合しましょう。QGISで簡単に結合する事ができます。

  1. 新しいプロジェクトを開き、地図タイルを表示する(国土地理院地図を選択しました)
  2. 次にダウンロードしたtiffファイルをレイヤブラウザにドラッグアンドドロップします。

    軽く確認をし、必要なエリアが問題なく含まれているのならば、いよいよ結合を行います。

    メニューの[ラスタ] → [その他] → 結合 を選ぶとデータ入力ウインドウが開きます。
    入力の必要があるのは、入力レイヤと出力レイヤくらいで、出力レイヤにはファイル名を入れておきましょう。結合されたレイヤがファイルとして保存されます。

    エラーが出なければ完了です。プロジェクトを開き押して結合したファイルを開いてみましょう。

    ナゼか色が変わっていますが・・・まぁ気にせず次はスマホへ転送して表示させます。

    スマホでGeoTIFFを表示する

    アプリストアでgeotiffで検索してみると、いくつかヒットすると思います。実際、どれかが使い勝手が良いのかよく分からないので、評判が良かった QField というアプリを入れてみました。

    結合したtiffファイルをスマホへコピーして、作成したGeoTIFFファイルをQFieldで開ける事も確認しておきましょう。

    現地へゴー

    とはいっても自宅からわずか数分で到着なのです。まずは、普段利用している地図アプリ(ジオグラフィカ)を開いて国土地理院地図で現在地を確認します。

    では次にQFieldを開いてみると

    おぉ。いい感じに現在地が表示されています。これならば、陰陽図で見えるあやしい凹みを実際の山の中で確認するのに便利に使えそうな雰囲気です。

    では実際の写真と陰陽図を見比べてみましょう。

    階段の手前

    わぁ。はげ山だ。なにやら樹木が枯れる病気にかかってしまい、昨年から伐採が始まり今では丸裸です。

    さすがに階段の有無はわかりませんが、目の前の谷がよく分かります。

    階段を上りきったところ

    「陰陽図」に階段を上りきった先に道がはっきりと映っています。

    では登ってみます。

    思ったよりもフラットな道が現れました。陰陽図からはもっと掘れた地形をイメージしていたのですが。

    0.25mメッシュは思った以上に細かい

    さて、峠道を北へ進むと見晴らしの良いところがあるので、そちらへ向かいます。

    峠道がはっきりと確認できます。道はこの先でUターンして戻ってきていること。東方面で道が十時に交差していることが読み取れます。

    実際の現地写真はこちら。

    こんな少しだけの高低差がはっきりと識別出来るのには驚きます。逆に陰陽図を見て山中に穴を見つけた!と現地へいくと少しだけの凹みかもしれませんねぇ。

    見晴台です。

    目の前の崖下には中央分離帯のある道路が通っていて、その先には住宅が並んでいます。

    切り通しはこんな感じです。深い谷みたい(笑

    最後に

    結合したGeoTIFFファイルをスマホアプリで表示しつつ、山を歩くことで目指す場所へのアプローチが格段に楽になるのがわかると思います。

    ひとつ心配なのはGeoTIFFファイルが思ったよりもずっと大きな事。今回、8つのファイルを結合しただけの極狭いエリアのファイルでしたが、約180MBです。

    戸倉三山の金穴なんて、実際どの凹みか分からないので、あやしいエリアのファイルを結合したらどれくらいの大きさになるのやら。。。QField よりもメモリ効率の良いアプリがあるかもしれませんね。いろいろ試してみたいとおもいます。

    そういえば、近所の河津桜が満開でした。来週はソメイヨシノかな~

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