秋川支流の金堀穴

多摩川支流のひとつである秋川。秋川渓谷は都心からのアクセスも良く手軽に自然を満喫できる、都民に人気のスポットです。車でも電車(五日市線)でもアクセスが容易なことも人気の理由なのでしょう。

そんな秋川で砂金が採れるのは割と有名な話で、私が最初に読んだ砂金採取の参考書にも紹介されていました。OK。砂金が採れる事はわかった。その次に気になるのはどこから供給されているのか?ということ。

砂金が取れる場所を探す方法として砂金採取の参考書に載っていたのは以下の項目。

  1. それっぽい地名があるか?(金とか精錬とか盆とか掘りとか赤とか黒とか・・・)
  2. 近くに金鉱脈がありそうな地質があるか?
  3. 近くに金鉱山があるか?(過去も含む)

夏の自由研究課題

毎年なんとなく今年は○○を調べてみよう!と気になっている場所をリストアップしています。

今年(2023年)は丹波川の気になっている枝沢を遡行して掘ってみようと思っていたのですが、なんとまぁ、梅雨開け直前に新型コロナウイルスに感染してしまい後遺症が長引き(今も味覚臭覚が効きません)この夏は一度も川へも海へも山へも行かれずに8月が終わろうとしています。

このまま夏が終わってしまうのは悲しすぎるので、自由研究課題を変更して近場にある秋川の供給源を訪ねてみようと調べ始めました。

まずは机上調査

故畠山清行氏の「穴を掘るより資料を掘れ」との言葉通り、以前砂金を採った盆堀川について調べると源流となる沢の名前は「金掘沢」です。金山遺跡の臭いがプンプンしますね。

そしてついに木耳社から1977年に発刊された「秋川の山々」に「金堀穴」なる遺跡が金堀沢上流域にあると書かれている図を見つけました。
※ 2016年に書いたblogにコメントを下さった方から上流域にソレっぽい物があるとは教えていただきましたが、具体的な地図は初めてみました。

ここを訪れてみたい!

この盆堀川を囲む山々は戸倉三山と呼ばれていて標高の割に急登の連続で健脚者向けの山として知られています。それが原因なのかは不明ですけれども、あまり人気がなく登山詳細図ではギリギリ範囲から外れてしまっています。

昭文社の山と高原地図「奥多摩」には戸倉三山への登山道が載っています。しかし、盆堀川からそれぞれのピークへ突き上げる登山道は描かれておらず、廃道となった古道の記載があまり消えない国土地理院地図でも盆堀川から臼杵山(うすきやま)突き上げる登山道のみ記載されています。金掘沢周辺に古道の記載は全く無く、金堀沢周辺を歩く古道はとっくの昔に無くなってしまっているようです。

それもそのはず、この1977年に木耳社から発刊された「秋川の山々」は、昭和15年に発刊された書籍の復刊版なのです。つまり、本書の内容は今から80年以上前の話なのです。

盆堀林道へ

ネットを検索しても金堀沢にあると言われる金堀穴に関する情報は見つかりません。沢登りの方々は林道に沿って流れる沢を遡行するわけもなく金堀沢の枝沢の記録ばかり。かろうじてみつかる情報として、自転車やバイク方々の盆堀林道レポートのみ。

これはもう実際に行って金堀沢沿いに歩ける場所があるかどうか自分の目で見るしかありません。コロナの後遺症でたまに咳き込む事がありますが一人だしひとけの無いところなら問題なし。それでもまぁ、人が少ない早朝に出かけてきました(自宅から30分くらいなので・・・)


盆堀川へ行くのはかれこれ9年ぶりくらいでしょうか。

9年前に行った当時、週末にはファミリーグループがBBQをしていてかなりの賑わいでした。それでも秋川本流と比べれば空いているので穴場だったのだと思います。丁度、野外トイレが設置されている場所の前が広くなっていてそこに車を停め川へ降りるのです。

先日、その場所へ行ってみると・・・

「近隣住民の迷惑となるので路上駐車厳禁」という文言と共に三角コーンとロープで絶対に停めさせない感がすごいです。新型コロナウイルスによる行動制限中はキャンプなどの野外活動が流行りましたから、道路を通行できないほどの路上駐車車両が居たのか、または、この盆堀川上流には採石場があり大きなダンプトラックが爆走しています。それらのトラックの通行に支障があったのかもしれません。

いずれにせよ、ぼくはここに用事はありませんので、ゆっくりと川の様子を見ながら林道を登って行きます。

林道からから川を見下ろすと堆積が気になります。9年前に来た時はこんなに堆積は無かった気がするので、僕が来なかった間に、台風などの大水で砂礫が流れ出したのかもしれません。

最後の集落を通過し取水場も通過。水源なので汚すな、キャンプ禁止との注意書きがそこかしこに書かれています。コロナの間、よほど沢山の人が入ったのかしら。

狭く荒れた道をゆっくりと進み「伝名沢橋」を渡りしばらく行くと採石場へでました。ここまでダンプカーが来るのか・・・途中ですれ違いは無理そうです。

ネットの林道レポートblog等でみた「しんじゅくの森」の看板だぁ。ここから林道本番だなーとカーブを曲がるとそこには!!!

えーーーーー。折角来たのに。(30分くらいだけど・・・)

反省会

林道の通行状態の確認を怠った為「金堀穴」への古道を探すどころか、現地へ到達することすらできませんでした。事前準備は大切ですね。

東京都森林事務所の「森林事務所管理林道の通行規制について」のページでは林道の現在の通行状況一覧を見ることができます。

2023年8月23日現在の状況を確認すると盆堀林道は、あきる野市側からは通行止めであり、八王子市側からは入れる・・・のかな?ということがわかります。

通行止めの理由が「林道工事の為」と書かれているのでそのうち開通するのかしら。ただ、現地に大量に設置されている「来るな!」と言わんばかりの張り紙、立て看板、ロープを見てしまうと、通行止めが解除されたとしてもあまり行く気になれないなぁ。


上記、林道通行状況一覧の書き方では八王子側からは林道へ入れるのでしょうか。もし入れるのならば、もう一度チャレンジしてみてもいいかも!

秋川支流の金堀穴」への2件のフィードバック

  1. 金堀穴見てみたいですねぇ。
    丹沢にも鉱山跡(坑道)あるけど「金採掘」じゃないです。

    1. どうもー
      60年も前の資料なんで、道が不明で難しそうです。
      郷土資料として伝えられても無さそうですし。

      世附のほーには金堀跡があるらしいですよ。
      川は真砂の堆積で埋まっていて美しいです!

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