塩山と聞くと自動車免許を取得後に初めて遠出した事を思い出します。大学生だったぼくは、免許を取得したその週末、無謀にも父親の車を借りてその当時興味があった水晶を採るために、塩山にある竹森水晶山を目指したのです(下道で…
(※竹森水晶山は現在入山禁止だそうです)
そんなこんなでいろいろと思い出深い場所である山梨県塩山市は2005年に周辺の地域と合併して甲州市となりました。
丹波山村から西方向へ国道411号線を進んでいくと丁度おいらん淵の辺りで甲州市(元塩山市)に入ります。そのまま国道411号線を進むと、国道は南へカーブし柳沢峠を越え更に下ると旧塩山市の中心部が見えてきます。
今回の砂金初堀りは、温泉好きの妻と一緒にまわった事もあり普段よく行く「のめこい湯」ではなく、別な温泉にチャレンジしてみました。
塩山温泉
塩山温泉をご存知でしょうか。ぼくは今回初めて知りました。
塩山温泉の歴史は古く600年以上(650年とも!)の歴史があるとホームページに書かれています。1400年代というと室町時代。ホントかなぁと疑問に思わない事もないですが、信玄の隠し湯とも書かれていたので古くからこの地に温泉があったという事は事実なのでしょう。現在営業中で最も古い所は廣友館という明治8年創業の旅館だそうです。
それにしてもこの温泉郷、あまり知名度が高くないと思うのはぼくだけではないはず。大菩薩周辺の立ち寄り温泉といえば、きれいな大菩薩の湯が定番だと思いますし、宿泊では近くに有名な石和温泉もあります。今回行った塩山温泉郷はすっかりそれらの影に隠れてしまっている気がします。
温泉は、本来ならば旅館に泊まりのんびり過ごすというのが一番満喫できるのでしょうが、時代の流れでしょうか、泊まらずに温泉を楽しみたいという向きの為に、日帰り温泉(立ち寄り湯)サービスをしている所も増えています。塩山温泉では、宏池荘にある共同浴場が立ち寄り湯として利用できます。(共同浴場なので地元の方が多く訪れていました)
今回は塩山温泉郷 宏池荘の共同浴場に寄ってきました。
※ 共同浴場と旅館は建物が違います。共同浴場は使い込まれてましたが、旅館はきれいなかんじでした。
駐車場はそこそこ広いのですが、場所がわかりにくい。小さな看板がでているだけです。それからお風呂の入り口もわかりにくいかもしれません。
古い!けどイイ!お湯がイイ!
最近の温泉施設は新しくきれいな所が多く、湯上がりにはゆったりとくつろげる休憩広間がある所に人気が集まっていると思います。
が!ここ塩山温泉は真逆な感じで
- 外見があまりきれいじゃない (立ち寄り湯しか見ていません)
※ 脱衣所 / 浴槽はきれいに掃除されています - けっこう小さい
10人も入ったらいっぱいです - 休憩所は無し
出た所にベンチがある程度です
でも、温泉のお湯を楽しみたい人には、とってもおすすめです。
- お湯がいい。とてもいい。
アルカリ性の温泉で、ヌルヌルでとっても温まります
中にも案内がありますが、冷たい水と熱いお湯を交互に浴びる温冷浴がとっても気持ちいい - 安い (400円)
今時400円で入れる温泉無いですよね
このお湯がいいというのは大切です。温泉へ行ったつもりが実はただの沸かし湯でがっかりした経験をお持ちの方も多いと思います。が、この塩山温泉は違います。
シャワーから出るお湯がヌルヌルすぎて、いつまでも石鹸の泡を洗い流せていないような気分にさせてくれます。こんな温泉はそうそうありません。
妻の感想は、「草津の次くらいにいい温泉だった!」だそうです。
入浴後にのんびりはできませんが、おすすめの温泉です。
余談
温泉から出た後外でボーっと涼んでいたのですが、あまりに気持ちよすぎて(?)タバコとライターを置いてきてしまった事に、自宅近くまで帰ってきてから気づきました。電話で問い合わせたところ親切にも探して自宅へ送って下さいました。
この場を借りてお詫びとお礼申し上げます。ありがとございました。
次いく時は泊まりで、ゆっくりとお湯を堪能してみたいと思います。