砂金採取を趣味にしている人は世界中にいらっしゃいます。インターネットが普及する以前は、こんなマイナーな趣味の情報をどのようにして仕入れていたのか想像もつきませんが、幸いなことに現在はクリック数回で情報源にたどり着くことが可能な時代です。
たまに海外の砂金ページを眺めたりするとぼくが普段採っている砂金との違いにオドロキます。とり方もとれ方も。。。
今回は、アメリカの砂金道具通販サイトを見ていて面白いと思ったものを紹介してみます。アメリカはいろいろとバリエーションが多いなぁ。
Gold Rush trading post から面白いものをいくつかピックアップしてます。
Gold Claw
直訳すると金の爪。金を採る爪?形からのネーミングでしょうか。
新製品らしく豪快な宣伝文句が踊っています。
とってもアメリカンで深夜のテレピショッピングのノリです。
「このGold Clawはパンニング界の真のブレークスルーだ!」
「平均的な人がパンニングに5-10分かかるところをこのGold Clawなら30秒もかからない!」
「今買えば、おまけが4つもついてくる!練習用に金の入った土砂もプレゼント!」
小さくて良さそうですが、一回に処理できる土砂の量は少なそうです。
Gold Rush Nugget Bucket
これまた面白そうな商品で、バケツ型の容器の中にパンニングセットと篩い分け道具がセットで収まっています。
容器を使い篩い分けしてから、最後にパンニングして砂金を取り出す仕組みです。ナゲットをゲットしようなんて書いてあるけれど使用法の動画を見てみると、大した量を処理できないし、篩の目が細かいのでナゲットは下まで落ちないんじゃないかなーと思ったり。
そうそう、道具を全部しまった後は椅子として使えるので邪魔にならなくて便利・・・らしいデス。
Gold Well Vortex Drop Riffle Sluice Box
日本で売っているスルースボックスに付けられているリッフルは、”Z”型の物が大多数だと思います(hungerian riffle)。加工しやすいし粉もちゃんと取れる。リッフルで集めてマットにからめるのですが、マットの扱いがちょい面倒なんですよね。
でも、このVortex Drop Riffleなら、ノーマット!
スルースボックスは100年以上にわたり変化してこなかった。
そして今、21世紀の技術がココに登場!
世の中に存在する金の大部分を占めている30ミクロンオーダーの金も捕まえられるそうです。
※30micron(μm)は、0.03mmです。
お?これは面白そうだと思ったけど、割りと制限が厳しいようで、スルースの角度が5-15度、水流は24-96GPM(gallon per minutes)を流す必要があるようです。つまり、毎分90〜360リットルを流し込まないとダメだそうで。といわれてもちょっと想像つきませんよね。
水流で渦を作りそこに砂金を集めるという原理は、砂金が溜まる場所の一つであるピットホールを沢山並べたようなイメージであってるのかな。
日本では川の流れに仕掛けるのが主流だと思いますが、海の向こうではポンプを使ったスルースが普通に使われているようで、ポンプのレンジで水流がコントロールできるんですねぇ。
Automatic Spiral Gold Panning Machine
パンニング皿を機械でクルクルまわし、パンニングを自動化しようという機械も売られています。
- 場所を取らない
- 選鉱用水が再利用できる
近くに水が無いような所で金を選別する時に便利なのですかね。仕組みの割に高価な印象で、$500.00前後が主流なようです。
日本ではあまり需要はなさげです。
Magic Drop / Clay-Gone Concentrate
砂金を採っていると、粉金が表面張力で水面に浮いて流れていく・・・という場面に遭遇した人は多いと思います。この魔法の液体を垂らすとそれがなくなるというモノ。
正体は、いわゆる界面活性剤。つまり洗剤で代用できると。ただ、川の水質汚染の原因になってしまいます。アメリカはその辺りどうなのでしょうかね。
選鉱を自動化するにはこんなところにも気を使うのか。と結構カルチャーショックでした。
長くなってしまったので、続きはまたネタが無くなった時にでも。
Gold Clawはちょっと欲いかも…
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