日刊SPA! に掲載された記事 (2020.10.10付け)

日刊SPA!というサイトから、yahoo newsやその他媒体へ10月10日に配信された気になる記事がありました。

中山茂大氏の名前で書かれた「多摩川で金を採掘。時給にするといくら儲かる?」という記事です。

趣味で砂金採りをしていると言うと、まっさきに飛んでくるのは「儲かるの?」という質問です。なので、このような記事であくまでも趣味なのですよ、儲かるとか以前に売りませんよ。という事が広まるのは大歓迎なのですが「砂金採りは違法行為である」との一文が・・否定できないのが苦しいところです。

2020.10.14 追記 ここから

garinpoさんのblogで、無許可の趣味の砂金掘りは違法行為なのか?という記事が公開されています。

詳しくはリンク先を読んで下さい。要約すると、霞が関のお役所に聞いてみたら「趣味の砂金掘りはそもそも鉱業法の想定する範囲外の事項である」と回答を頂いたとのこと。

昔、スタッフで参加したJANOGでも総務省の担当者を呼んで講演してもらった事がありました。やっぱり、専門家に話を聞くのが最善の方法ですよね。

追記ここまで

この記事に出てくる黒川谷付近は「秩父多摩甲斐国立公園」に属しています。更に東京都水道水源林にも含まれています。

法律には明るくないのですが、ぼくのバイブルになっている「趣味の砂金採り入門」のP.53にはこう書かれています

趣味の砂金採りが採掘権に抵触するかどうかは微妙だとは思いますが、勝手に私有地や、明らかに鉱業採掘事業が行われている場所への立ち入りはやめましょう。
(中略)
国立公園や国定公園では草木の採集も含め、鉱物の採集どころか、石ころ一個持って帰っただけでも処罰されてしまう地域がありますので注意して下さい。

Webに記事を掲載するにあたり、ここに触れない訳にはいかないのは分かります。分かるのですが、あくまでも趣味の延長上で、水を濁らせない、原状復帰を心がける等々の注意書きと共にもう少し柔らかい表現をしてもらえたら良かったのになぁ。

この記事を読んだ人は、川で砂金採りをしている人を見かけた時「あ!違法行為をしてる」と思うんでしょうね。うーむ。

ちなみに、最期に著者は「砂金を川へリリース」しています(笑)

初出は?

記事に掲載されている写真をどこかで見た覚えがあるなぁ・・・と思ったら、昨年の夏に発売された

渓流 2019夏 7月号:つり人 増刊」P.98-101に掲載された「多摩川源流でゴールドラッシュ!?」という記事を書かれた方でした。

今回のWEB記事は、写真も同じでこの記事を元に短く再構成した感じです。黒川谷では荒々しい良い形の砂金が採れていたのに川へまさかのリリースをするとは、もったいない。少し川を下るとすぐに平べったくなっちゃいますから。

渓流 2019春 3月号:つり人 増刊」にも、北海道での砂金採りレポートを11ページというボリュームで書かれています。

こちらでは砂金が採れたとは書かれていませんが、なんせ北海道です。採れて無いわけがありません。やはり、砂金が採れて持ち帰ってきたなんて書くと「違法行為!」と苦情が来るのかしら。

丹波山村へ行きづらく・・・

Web記事を読んだら、丹波川へ行きづらくなってしまいました。あと2,3カ所、気になるところを掘ったら富士川の方へ場所を変えようかなぁ。あっちは砂金掘り師さんも多いそうですし、穴山梅雪の埋蔵金伝説もありますし!

 

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