ふらっと寄った書店で見かけた渓流釣り専門雑誌に、北海道での砂金採取体験記が載っていたので紹介します。
ぼくは趣味で砂金採取をしています。ただし、砂金を採る場所は、どこでもいいわけではなくてこだわりがあったりします。一番大切なのは、水がきれいなこと。もともとアウトドア遊びが好きでそのなかでも、水遊びが好きなのです。なので、水のきれいな場所で水遊びをしつつ金を採るというのがぼくの砂金採取のスタイルです。
そんなわけで、渓流を紹介している釣り雑誌は、たまにチェックしているのです。
2019年春 つり人3月号増刊 「渓流 」
表紙を見ると、「北海道砂金掘りの真実 現代のゴールデンカムイ」と書かれています。
ゴールデンカムイというのは、明治末期の北海道を舞台にしたマンガのタイトルだそうで、北海道がゴールドラッシュ状態だった時代ですから、マンガの中で砂金取りを生業としている人が登場するのでしょうか。
この時代の砂金掘りの様子は、
大地の砂金―砂金掘り物語と平成の砂金掘りに詳しいです。
特集記事の概要
P.66 ~ P.76の合計11ページに渡る「中山 茂大」氏の体験記事です。
北海道の歴舟川の源流部は、険しすぎてあまり荒らされておらず、未発見の路頭が眠っているのではないか?という推論の元、その奥地で砂金採取、あわよくばナゲットゲット!を目指すというのがテーマになっています。
筆者は、砂金採取も沢もあまり経験が無い(釣りの人なのかな?釣り雑誌だけに)そうで、歴舟川にチャレンジするにあたり、奥多摩で沢の練習をしたそうです。また、砂金採取についても北海道で練習をしています。
記事は、11ページと読み応えがあり、著者がそこに砂金がある根拠をさぐるところから書かれているので、砂金採取を始めたばかりの方には、いろいろと参考となる話が多いのではないでしょうか。
- 北海道のゴールドラッシュ時代の簡単な解説
- 歴史からどこに砂金が採れたのか調査
- 砂金採取経験の浅い人たちが間違いやすい、金雲母を金と間違えた失敗談
- 地質的にどこに金鉱脈ができるのか調査
- 昔の人がどのようにして金鉱脈の路頭を見つけたのか
- 自分の推論から、自分の足で砂金の採れる川を探す
という流れになっています。いつの間にか、歴舟川の源流部の話は川の増水の為(?)どこかへすっ飛んでいってしまったようですが、11ページの中にいろいろな話題が詰め込まれていて読んでいて楽しい。
重機を使って砂金を採る集団が出没している云々。まさか!?北海道の砂金は、仕事になるほど残っているのだろうか?少なくとも重機を使うとなるとそれなりのコストをかけて・・・という話になると思うのだけれど。
それとも、「サカナとヤクザ」にでてきた話のようにお金になるならなんでるやるという集団が現れたのだろうか?
他の記事も面白い
最後に釣りをしたのは、大学時代なので、今は釣りには興味はありません。が、この雑誌、釣り好きでなくとも楽しめるような記事が満載です。沢歩きの道具や、「沢ごはん」なんてみていると今から沢へ行きたくなってしまいます。
11ページの為に1800円+税となると、悩ましいかもしれませんが、ぼくは2000円の価格いじょうに楽しめました!
「[書籍] 渓流 2019年 春号 (北海道砂金掘りの真実)」への1件のフィードバック