郊外に住んで都心へ働きに出る社会人にとって、通勤時間というのは、暇で無駄な時間だと思います。ご多分に漏れず、ぼくも都心へ2時間弱かけて働きに出ているので、毎日、往復の約4時間を無為に過ごしていました。
座席に座ることができれば、普段からの睡眠不足を補える貴重な時間になるのですが、職場が変わってからは全く座ることができずボーっと痴漢に間違われないように立ち位置に気をつけつつ無駄な時間を過ごしていました。
もちろん、本を読んだり携帯でニュースを読んだりはしますが、本は重いし携帯のニュースはあっという間に読み終わってしまいます。
そうだ電子書籍だ
2016年の夏が終わる頃、Kindle Unlimited というサービスが開始されました。Amazon社が提供するKindle storeの書籍が月額定額(980円)で読み放題になるという魅力的なサービスなのです。
ぼくのような通勤時間の長い人には、重い本を持ち歩かずにタブレットで本が読めてうれしいサービスかな?と提供開始とともに契約してみたものの
- すべての書籍が読み放題となるわけではない
- 対象外の書籍も書籍検索結果に混ざってくるので、ぼんやりしていると間違えて読書権を購入してしまう
- 端末に残せる書籍が同時に10冊まで。
- 雑誌漫画ならまだしも、参考書のような書籍を入れると10冊は少ないきがします
- 対象となる書籍の変動が激しい
- 数日前には読み放題対象だった書籍が、突然対象外となっていたりする
読み放題の対象となる書籍が、限られているのは理解できるのだけれど、小説やマンガを読まないぼくには、あまりに使い勝手がよろしくないサービスだったのです。
その為、1ヶ月のお試し期間を満了することなく、サービスを解約してしまいました。
しかし、あとで読み返したくなる書籍の(ストック数に限度がある)読み放題サービスは使い勝手が良くないと思いつつも、基本的に読み捨てな雑誌読み放題サービスは便利と感じましたので、雑誌の読み放題に特化したサービスを試してみる事にした。
どのサービスを利用するか?
大手から中堅どころまで、いくつか雑誌読み放題サービスが提供されています。どのサービスを利用するか?ユーザとして、気になるのは、以下の点でしょう。
- 読める雑誌の種類
- 月額定額で読む事ができる雑誌の中で、自分が読みたい雑誌が多い方こと。
- 最新号を発売日には読めないサービスもあったりするので、よく確認すべし!
- 端末の制限
- 最近では、一人で複数の端末を所有しているのは一般的です。
スマートフォン、タブレットにPC。対応している端末が多い方が使い勝手は良いでしょう。 - サービスに連結できる端末数に制限がある場合が多いので、要チェックです。
- 最近では、一人で複数の端末を所有しているのは一般的です。
- アプリケーション の使い勝手の良さ
- スマートフォンやタブレットで読む場合は、専用のアプリケーションが提供されている場合が大多数です。このアプリケーションを使って読むのですから使い勝手はとても重要なファクターです。
- 雑誌は、紙の場合でも同じだとおもいますが、「ペラペラめくる」という動作が多いと思います。ですから、ページの移動にストレスを感じるようでは、ダメだと思っています。
- オフラインで読める
- 最近の若い子のようにキャリア回線で動画を視聴するような使い方をされている方にはあまり魅力はないのかもしれませんが、ぼくのようなパケ死をリアルタイムで経験しているおっさんには大容量ファイルはWiFiで落とす。という習性が身についてしまっているのです。
大部分のサービスでは、試用期間が設けられています。その期間中に、(3)の使い勝手をよく試してみましょう。(3)以外は、事前にサービス概要を調べられますが、使い勝手の要であるUI/UX は、使ってみないと分かりませんし、とっても大切な部分だと思います。利用シーンによって重点を置くところは違うと思いますが、ぼくは通勤電車内で利用する事が多いので、片手で操作できるという事が大切でした。
試してみたサービス
Dマガジン
NTTドコモの携帯を使っているので、dマガジンのアイコンがホーム画面に登録されていました。手っ取り早く、最初に試してみたのがこの「dマガジン」でした。
読みたい雑誌も網羅されているし、ページめくりの反応も悪くない。Docomoユーザならdポイントも貯まるし特に不満はありませんでした。
楽天マガジン
広告メールが多く、一部の人からは嫌われている(ような気がする)楽天が運営提供する雑誌読み放題サービスです。
提供雑誌、UI/UX、月額料金ともに全く不満はありませんでした。
なにより気に入ったのが、ページめくり方法がいい感じに片手で操作できるようにカスタマイズできる事です。
片手でつり革をつかみ、片手でタブレットというスタイルでも全く問題なく雑誌を読み進められます。
タブホ
最新号がすぐに読めない場合がありました。数日遅れで読めるようになるのですが、雑誌は鮮度が命です。書店に並んでいるのに、自分の端末で読めないというのはストレスです。特に読みたい雑誌(ぼくの場合は月刊ムー)の発売日を楽しみにしているのにすぐに読めないなんて・・・読み込み速度やストック数には不満はなかったのですが。
結局、楽天マガジンに落ち着きました
楽天という会社は、あまり好きではないのですが、良い物は良い。楽天マガジンを契約して約一年あまり不満もなくサービスを利用し続けています。
楽天マガジンでは、ローカルに保存できる雑誌の冊数に制限がありません。ぼくはAndroidタブレットを使っているので128GBのSDカードを刺しそこに保存していました。保存している雑誌が増えるにつれ、楽天マガジンのアプリケーションを起動する時に、ローカルに落としてある雑誌を全てなめているようなのです。
読み終わった雑誌を削除せずに、そのままにしておくとあっというまに30GBを越えてしまいます。30GBを超えると雑誌をなめ終わるのを待つだけで10分くらい過ぎてしまいます。
当初、利用していた端末が古い物でしたので、端末のせいかと端末を新調したものの30GBを超える雑誌がローカルに存在していると、やはり立ち上げ時の待ち時間が気になってきます。
雑誌は読み終わったら後から読み直す事はあまりないので、その都度削除して、常にローカルに保存される雑誌を20GB以下に維持するようにしたらストレスフリーになりました。
雑誌保存量を20GB以下で利用するのなら、端末を買い換える必要はなかったなーというのが正直なところです。
どんな端末で読むか?
携帯電話は、iPhoneを使っています。なので、iPad miniあたりの片手で持てるサイズのタブレットを最初物色していました。
が、しかし、Apple製品はSDカードを刺す事ができないのですよね。購入する時にストレージをmaxに振っておかないと後々後悔しそうではあるのですが、最初の投資額が大きくなります。タブレットには、PDFファイルを入れて雑誌ではない他の物も読みたいと思う、ぼくの用途ではPCとのデータ連携がしやすいAndroidに大容量SDカードを組み合わせるのがベストでした。
ちなみに、当初使っていた端末は、Huawei MediaPad T2 7.0という7インチタブレットです。買い替え後は、Huawei Media Pad M5 8.4という8.4インチタブレットになりました。
ローカルに保存する雑誌量を減らせば、MediaPad T2 7.0でも、楽天マガジンを読み、SDカードに保存したPDFファイルを閲覧する程度の用途ならまだまだ現役かなーと思ったりもします。
もちろん、WebPageの閲覧や動画再生なども楽しみたいという向きには、T2はおすすめできませんが。