2019年9月1日(日)高エネルギー加速器研究機構の一般公開に出かけてきました。
毎年、大抵、9月第一週の週末に一般公開日があり、KEKの方々が実験施設を説明して下さいます。
つくば学園都市の北の外れに位置する、広大な敷地内にKEKはあります。粒子加速器?と思う方もいるかも知れませんが、2012年にCERNのLHCでヒックス粒子が発見されたというニュースが世界を駆け巡りました。あのLHCと同じ様な器械(というと語弊があるかも知れませんが)が筑波のKEKにもあるのです。
今、日本ではILCを誘致しようとしているからか、いろいろな所でILCの名前を目にしました。ILCは、主にヒックス粒子の性質を調べるプロジェクトです。がんばって欲しいものです。
一般公開を楽しむために大切なこと
- 可能ならば車で行くのがおすすめ。駐車場の心配は不要です
- 中でお弁当を売っていますが、軽く食べられるおにぎり等を持参したほうがいいでしょう。暑い日なら飲み物も多めに!
- 歩きやすい服装で!敷地内は巡回バスが運行されていますが、施設内での移動も多く、階段の上り下りすることもあるので、運動靴がおすすめです
- 時間には余裕をもって!たくさん見所がありますから、あまり遅く着くと全て回りきれません。なるべく早く到着するようにしましょう。
見学したい施設があればそこを先に
施設内はそれほど混み合うわけではありませんが、説明して下さる研究者の方も疲れてくるでしょうし、配布物も無くなればそれで終わりなので、ここは見学したい!という所があれば、そこを先に訪れるのがベストです。
早く行くとノベルティグッズも豊富です 🙂
今回は、妻が初めてだったので、コースに沿って回ってみました。せっかくなのでそれぞれの施設を巡るスタンプラリーもやってみました!
どこも興味深くてゆっくりまわりましたが、やはり、巨大な実験施設には妻も圧倒されていたようです。
これは放射光実験施設内の加速器。写真正面のトンネルから電子がリングに入ってくるそうです。
こちらは、KEKB。ビル3階建て位の大きな測定器です。
右上の見学者の大きさと比べると測定器の大きさがわかると思います。
ILCの開発研究をしている施設で見た、線形加速器。トンネルがずーーーっと続いていて中を歩くことができます。
日本初のWebサーバー
あまり知られていないかもしれませんが、WWWの仕組みは、素粒子物理学実験で取れた多量のデータを世界中に散らばった研究者と共有する為に、CERN(欧州原子核研究機構)で開発されました。
日本では、KEKがインターネットに接続され、日本初のホームページが立ち上げられました。その時に、CERNhttpdが動いていたマシンが、ひっそりと展示されていました。
今ではあまり珍しくなくなりましたが、汎用JPドメインが開始される前は、”kek.jp”というドメイン名はとっても不思議で見慣れないドメイン名でした。NTTが、”ntt.jp”を持っていた以外は、無かったと思います。
あっという間に終了の時間
ゆっくり見られた施設も、もう少し見たかった施設もありましたが、ぐるっと一巡りして気づくと16:00。あっという間でした。
今回はなんと健康のために巡回バスには乗らずに一周したのです!
(途中少しズルをして草むらの中の道を通ってショートカットしましたが・・・)