アメリカにGPAA(Gold Prospectors Association of America)という組織があります。全米砂金掘り師協会といったところでしょうか。
日本とは違い、アメリカでは、砂金掘りや宝探しはメジャーなアウトドア・アクティビティだそうで登録人数が3万人を超えているんだとか。
会員になると、地元のコミュニティ(local chapter)に参加できたり、金鉱床?情報(gold deposit)、砂金を取って良い場所(panning area)の紹介や行き方、緯度経度情報等(GPSで使う)を閲覧し報告もできるようです。申請が必要なエリアもあるようで、その辺りの情報が提供されているのがアメリカ在住の砂金掘り師さん達に重用される理由の一つなのだと思います。
以前、日本在住の外国の方から、丹波川で砂金を採るのに許可申請は必要?掘ってるとポリスが来たりしない?と聞かれたことがあります。私有地に入らずに個人で楽しむ程度で地元の方から苦情が無ければ、特に必要ないと思います。と返事をしましたが、外国では稼働している鉱山も多いし、所変われば・・・ということなのでしょう。
日本に住んでいると GPAA に加入するメリットはあまり見いだせません。ただ気になることに Gold Prospectors Magazine という機関誌を隔月で発行していて、機関誌のみを購入する事もできるのです。
砂金(宝探し)な人向けの定期刊行物とか面白そうだし、こーいう雑誌は広告も楽しいのです。
※ 昔購読していた Linux Journalも広告が興味深かった
購読申し込みをすると、過去5年くらいのバックナンバーをオンラインで読むことができます。
どんな内容なの?
隔月刊の機関誌なので GPAA の情報update等がメインなのですけれど、毎号決まった連載がいくつかあり、その号の特集に沿った記事が何本か、GPAAホームページにあるフォーラムから面白いスレッドの紹介、読者投稿記事等が並んでいます。アメリカのゴールドラッシュ時代の歴史読み物もあります。
英文というと学生時代は論文と教科書、働き出してからはIT系の技術記事を読む程度です。趣味の雑誌(それも全くの分野違い)では見慣れない単語だらけ。慣用句とか知らないと全く意味が解らない・・・のが面白かったりします。でも、本当によくわからんところは機械翻訳に頼ってます 🙂
Where’s the GOLD?
寄せ場を含む写真が載っていて、いくつかマークが付けられています。そのマークのうちどこの場所を掘るべきか?というクイズコーナーです。
難しくて毎回外れちゃいます。
アメリカでは春の雪解け時だけ水が流れる(flash flood)涸れ沢や砂漠でも砂金が取れる場所がたくさんあるそうで、そんな場所も問題として登場します。
所変わればという感じで面白いです。
ASK KEVIN
教えて!ケビンさんのコーナ。ケビンさん(ヒストリーチャンネルにでていて有名人らしい)が読者からの質問に2ページを使って答えるコーナー。最新号はスルースを購入した読者からの質問でした。
ゴールドとお宝ニュース
昔の沈船から引き上げられたお宝が持ち主に返却されました。とか、金を使い癌患者の視力保護を行うお医者さんの話(?)。とか、世界最大級のオパールがオークションにかけられました。とか、宴会で前菜の貝を一口食べたら真珠が出てきてビックリ。とかとか。何でもありニュースコーナ。
その他
GPAAのフォーラムやSNSからピックアップしたトピックの紹介や、local chapterの活動報告やリスト、読者投稿、イベント告知、各州にあるお店イエローページ。時々金属探知機の新製品レビューが載ります。
そして鉱山町の歴史記事。古い写真がとっても興味深いです。なんだろう、ディズニーランドのウェスタンランドのような雰囲気で、写真を眺めているだけで楽しいです。
日本への送料が高い
雑誌自体は年間 6冊で25ドルなので、約4ドル/冊とお安いのですけれど日本への送料が補償無しで60ドルです。合計85ドル。高いです。オンラインで読めるので届かなくてもいいかなーと思ってたら、早速1回事故に巻き込まれました Orz…
オンライン閲覧のサブスクリプションがあれば良いのですけどねぇ。
結局
1冊14ドルとすると為替レートも加味して2000円くらいです。1冊100ページ以上あって、わりと面白いのですけれど、あくまでも GPAA の機関誌なので日本で砂金を採るのに役立つか?と言われると否です。
近頃、日本国内の雑誌も気がつくと値上がりしていて一冊1000円を超える事も珍しくありません。
ゴールドとお宝探しの雑誌を2000円で読めると思えばそれほど高すぎるってこともないのかなーと思わないでも無いです・・・が、やっぱ高いので願わくば、オンライン閲覧のサブスクリプションサービスを始めてほしいです。