鶏冠山金山沢 その3

予告通り、鶏冠山金山沢へ行って参りました。

文献によるとこの沢で松木某氏が金を掘っていたやら大水が出た後は揺り盆を担いで沢へ入っていたご老人が居ただのと書かれているので(少しだけ)期待して沢を遡ってみました。

丹波山村から塩山方面へ青梅街道を走り、おいらん淵を越えてしばらく走ると犬切峠への分岐があり、そのまま直進すると左側に源水館という看板、右側に東京都水道局が見えてきます。その先、左側が広くなっていて車を停めることができます。ガードレールの下をのぞいてみましょう。すぐ下に流れるのが柳沢川です。

駐車した場所から塩山方面を望む。柳沢川は左側になります。

こちらは丹波山方面になります。
写真右にあるコンクリート製の建物の向こう側を右側へ降りてゆきます。

 

右に見えるのがコンクリート製の建物です。ここを直進すると、沢へ降りる道があります。

こんな感じに整備されています。

橋の上からの一枚。正面のナメ滝は柳沢川本流(水が多くダイナミックです)
左の細い沢が、今回の目的である鶏冠金山沢です。

地形図を見ていてこんな奥に!?と思っていたのですが、実際に行ってみると地形図通りに砂防ダムがいくつもありました。こんな場所にどうやって作るんでしょう?
苔むして一見自然に見えますが、砂防ダムを造った当時はかなり掘り返して整地されたハズです。今はすでに昔の面影は全く無いのだと思います。

 

この沢、普段は水量が少ないようですが、大雨の時などはかなりの水が流れるようで沢の場所が何度も変わったような地形です。砂防ダムができる以前はどのような沢だったのでしょうか。気になりますね。

さてここまで遡ってきましたが、地形図を見るとかなり上流まで砂防ダムが造られている事がわかります。あまり上へ行ってもという事で、何ヶ所かで砂金採取を試みました。ナメになっている割れ目はほじりつつメガネを使い、砂鉄がたまっている所などは草根引きやカッチャで掘りお皿で調査。30分程度がんばってみましたが、粉すら出ない!砂金採取を始めて数ヶ月の頃に期待に胸をふくらまして黒川谷を遡行した時の苦い思い出が心をよぎります。

とその時、ハチがブーンと・・・ハチは嫌いです。白いタオルを巻いてくるんだった。ちょいと疲れたのでおにぎりでも食べようかと腰を下ろそうとした時、なにか視線を感じます。誰も居ない沢に一人でいると少しどきどきします。視線を感じるときは大抵鹿に見られている事が多いのですが、見回してもなにもいません。が、風に乗って獣臭が漂ってきました。熊だと嫌だなぁ。イノシシでも嫌です。雨まで降り出しました。

あきらめてさっさと下山です。登りは沢を遡行してきたのであまり気にしなかったのですが、この沢周辺は枝落としされ、鹿の防護柵なども設置された管理が行き届いている植林された山になっています。山仕事の方々が通るのでしょうか?しっかりとした踏み跡もあります。熊さんにもイノシシにも遭いたくないので、道を通ってさっさと戻りました。

柳沢川と鶏冠金山沢出合いにも一枚岩のナメがあったので、割れ目をホジホジしましたがやはり何もなし。


GPSトラッキングデータを表示させてみるとほとんど歩いていませんでした。せっかく行ったのでもう少し遡行してみればよかったかも。獣臭がしなかったらもう少し行ったんですけどね。

ちょうど車まで戻った頃、雨は本降りになり、軽く着替えてから道の駅を目指して山を下り始めました。

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