丹波川 その26 2019.06.08

2019年06月07日の金曜日、気象庁から関東地方の梅雨入り宣言が発表されました。2,3日前から雨が降り、川も増水しているはず。そうなると川が気になってしまいます。

6月8日土曜日、天気予報では午後から雷雨。午前中だけでも・・・ということで、早朝から丹波川へ出かけてきました。

予想外の川相

大水が出た後に、最も気になるのは寄場です。雨が降る前に寄場を掘っておこうと朝の8時頃から川へ降りてみました。

数日前の大雨によるものか、堆積は増えていました。が、しかし、予想していたような積り方ではなく、うまく混ざっていないというか「堆積しただけ」の状態。まだ天然の比重選鉱が行われる前という雰囲気でした。

来るのが早すぎました。梅雨の間にうまい具合に選鉱されることを期待しつつ次の場所へ移動です。

久々にパンニング

時間はまだ10:30だというのに空模様が怪しくなってきました。しかし、せっかく来たので以前から気になっている「緩いカーブの内側の堆積」という教科書通りの場所がありまして、そこに堆積した土砂の中に砂金があるか調べてみる事しました。

堆積している砂の中から砂金を探す事になるので、多量の土砂を処理する必要があります。そんな時はパンニング皿を使うか、スルースにするか迷うところです。降りようとしている河原を観察すると、土砂が堆積している辺りは水深が深く、スルースの設置には苦労しそうです。なので、パンニング皿を使う事に決め、普段はあまり使わない「ターボパン」を背負って川へ降りることにします。

ところで、丹波川というのは、国道411号線から川床まで割と高さがありまして、更に梅雨時は地面が湿り滑りますから、特に気をつけなければなりません。川床へ降りられそうな場所をよく観察すると、大抵、釣り人が使う道が見つかると思います。道をありがたく使わせてもらい、無事に狙った場所へ降り立つことができました。

雨が強くなってきた

川へ降りた頃から雨が土砂降り状態です。川面をよく見ると妙に泡だっていて、どことなく不快な臭いが漂っています。まさか、キジ場!?と頭をよぎります・・・

が、これはきっと、豪雨によって山の有機物が流れ出しているからでしょう。2019年前半は本当に山が乾いていて、多少の雨では有機物も流れ出さなかったのではないか。それが、この梅雨入りの雨でようやく山に潤いが戻って来たのかもしれないな。と、雨宿りしながら考えていました。

雨天時に川遊びをする時は、常に川の増水具合に注意しておかなくてはなりません。よく言われるのが、川の濁り、流れてくるゴミ(木の葉とか)を観察しろというもの。

水が濁るということは、上流が増水していてどこかが削られている。新しい葉が流れてくるということは、どこかで川が堰き止められ鉄砲水の危険があるということ。

ちらちらと川面の状況を見ながら、ターボパン と 砂鉄除去器の組み合わせで、ガンガン土砂を選鉱していきます。教科書の記述を思い出しながら、大きな岩の下流側を掘り、パンニングを繰り返すこと数回。小さいけれど砂金を見つけることができました。

いつもメガネで取っている砂金の形とは異なり、荒々しい感じがします。きっと供給源が近いのでしょう。今回の場所は、ムジナ沢より上流、黒川谷より下流に位置しています。ですので、これらは、黒川谷から流れ出した砂金かもしれません。

予報通り雷雨になり終了

そうこうしているうちに、本格に降り出してしまいました。雷が怖いので、砂金採りはここまで。のめこい湯でゆっくりしてから帰宅しました。

雨の日の露天風呂はほんとうに気持ちがいいものです。雨の予報だったからか、お客さんも少なくのんびりすることができました!

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