私事ですが2023年4月末に引っ越しをしました。今まで住んでいたところが割と広かった事もあって、大量の不要品を捨てた後でもたくさんの荷物が残っていたりと年末から今まで心身共に消耗し、すっかり砂金採りから遠ざかっておりました。引っ越し屋さんの8トントラックに載りきらず、ぼくの趣味部屋の荷物 + 砂金道具は自分で運びました。。。。
振り返ってみると最後の砂金採りは2022年10月です。なんと約半年もの間、丹波山村へ行かなかったことになります。
そういえば、2023年の丹波山村カレンダーは結局購入できませんでしたし、前回訪れた時は国道411号線が通行止めで小菅村を経由して丹波山村へ入りました。最近では新庁舎の完成のニュースなんかもあり、半年ぶりの丹波山村は他にもいろいろ変わっているかも!?
久しぶりの丹波山村
引っ越しをして今までよりも「少しだけ」丹波山村に近くなりました。とはいうものの、2時間くらいはかかるので、今までどおり夜中に出発しました。
411号線の工事は既に終わっていて、更にきれいに舗装し直された場所も多く、車で走りやすかった。
満車状態の甲武キャンプ場の駐車場に驚きながら道の駅への到着は明るくなり始めた4:30でした。久しぶりに来た「道の駅たばやま」は裏手の丹波川を眺められるスペースに日除けテントが設営されていたり自販機でポテチが売られていたりと少し変わっていました。
高台から川を眺めると消波ブロックが丸々水面に出ていて川の水はかなり少なそうです。
今回は初掘りということで、いままで気になっていたけれど川の様子を見られていない箇所を調べてみるつもり。水量が少ないということは渡渉しやすいということ。丹波川は大きな河川ですから、当然水量も多く渡渉が難しい場所も多いので、水量が少ないというのは良い兆候です 🙂
遡行開始
前述の通り、今まで歩いていない場所を歩き川の様子を調べるというのが今回の初掘りのテーマです。
奥多摩湖のバックウォータよりは上流で、かつ、車を停められ川へ降りられる場所ということで選んでみました。誰もいない新緑の中、川を歩き、そして砂金も採れれば言うことなしです。
国道411号線沿いの空きスペースに車を停め、ガードレールの隙間からゆるい斜面を見ると薄い踏み跡がつづら折りで続いています。しばらく下ると目の前に吊り橋が現れました。
この吊り橋を渡り丹波川右岸に沿って下ると諸畑橋まで行かれるようですが・・・見える範囲でも数か所崩落しているのが目に付きました。歩く人もおらず廃道となってしまったのかもしれません。
僕はそこから上流側に興味がありますので、右岸に通っている踏み跡を上流側へ少し辿ってみました。こちら側ももちろん崩落しているので慎重に100mほど頼りない踏み跡をたどると、目の前に平らな地形と石垣が現れました。
一瞬、柴金遺跡か?と思いがちですが、石垣が新しいし水路というよりは建物の基礎という感じです。このあたりの山奥にある新し目の石垣は使われなくなったワサビ田跡である場合が多いです。他に思いつくのは昔の旅館、山小屋跡地?古い地図等調べてみましたが、そこになにかの建物があったという記述は見つけられませんでした。
しかし、三条新橋から少し上流にある平らな地形が、昔の旅館(小屋)跡だったということも考えると、今回訪れた場所にも、なにか小屋が建っていたのは間違いないんじゃないかな?と思いました。
だれもいない山中でふかふかの落ち葉を楽しんだ後は、いよいよ遡行開始です。山中の平地から川へ降りられる場所は無いかな?と探すも水面までは20mくらいありそう。降りられないことはないけど滑ると痛そうなので吊り橋まで戻り、釣り人が利用する踏み跡を使い河原へ降りました。
河原へ降りるとなんというか重機で堆積が固められています。411号線で発生した落石現場のすぐ下流部なのでついでに堆積物を整理したのかなぁ。これじゃぁ掘るに掘れないやと上流へ向かいました。
後山川出合い(水位観測所)
吊り橋から200mくらい上流で後山川との出合いがあります。ここまでずっと重機で河原が固められていてまるて舗装道路を歩くかのように進んできましたが、固められた河原はまだその先へ続いています。
後山川出合いから2,30m上流に「後山川水位観測所」がありました。写真を取り忘れたのですが、銘板には昭和12年と書かれていたように見えました。苔むしていて廃墟系な方には刺さるような建造物です。が、ぼくは蜘蛛が苦手で、こういう廃墟系はどうも近寄りがたく。。。写真もなぜか撮り忘れていて残念。遠くから見る分には趣のある建造物でした。
「後山川水位観測所」の脇には隠れた階段があり、そこから国道411号線へ上がれます。しかし、まだまだ遡行していきたいので、出合いまで戻り丹波川を進みました。
本流(下)水位観測所
後山川出合いを過ぎても相変わらず舗装されたような河原が続きます。この日は日差しが強く暖かでしたが、風が強くて藤の花が川面を流れていきます。時々、風で枝が折れ河岸の崖から石と共に落下して来たり少しスリリングな気分を味わいながらの遡行となりました。足元は舗装されたような道ですが(笑
↑の川面を流れるゴミのような物が、藤の花です。目で見るときれいだったんですが・・・
出合いから300mほど進むと前方に丹波川本流(下)水位観測所が見えてきました。重機で固められた河原はここまで。右岸に良い感じに盤が見えていたので、ようやく試し掘りです。
場所は右岸のゆるい右カーブが終わって30mほど下流。あるかなー?と堆積をどかしながら盤上を見るも何もなし。鉛玉も無いので寄せて無さそうです。諦めきれずにパンニングもしてみましたが、粉がいくつかでした。
丹波川ブルー(?)
水位観測所付近は川幅が狭い深い谷でしたが、そこから上は少し開けて(両岸は崖)陽がさしています。川幅が広がり流れが緩やかとなり深い淵が形成されています。そして水面には藤の花びらが漂っています。
誰も居らず、風に葉が揺れる音、川を流れる水音、時々はるか上の411号線を通る車の音しか聞こえません。そして陽の当たる大岩。昼寝に最適です。
丹波川もこのあたりまで下ると少し水が汚れてくると思っていましたが、深い淵はきれいな緑色でした。新緑とマッチして美しいです。
この辺りは左カーブ後の内側が深い淵となっていて歩けるのは右岸。あまり期待できそうにないけれどせっかくなのでパンニングしたり岩の間を洗っていると、本日初の釣り人と遭遇しました。
上流側から降りて来られたので上流の渓相を尋ねてみると、この先は危なくて遡行は無理そうとのこと。空身で少し上がってみるとたしかに、渓相が一気に変わって大きな岩と淵が連続しているように見えました。
沢登り装備なら良いのですがウェーダーをはいているので、今回の遡行はここまでとなりました。
あーパンニングの結果はやはり粉がいくつか。金の気配が無いわけではないけれど寄せてはいない感じ。ということで水位観測所脇の階段を登り、国道411号線へ戻りました。
久しぶりののめこい湯
GW後半ということで「道の駅たばやま」はそれほど混んでいませんでした。これならのめこい湯も空いててのんびりできるかな?と道の駅から温泉へ向かうと、途中の棚の藤が満開でした。
河原には水遊びに興じる親子や若者グループが見えますね。
お風呂に入る前にいつもお蕎麦を注文すると・・・200円価格がアップしていました。食材や油が値上がりしているので仕方ないですね。1000円という切りの良い価格も魅力だったのですが端数がでるのでは、次から電子マネーで購入かなぁ。
在宅勤務でなまった体は、既に筋肉痛になりはじめています。ぬるめの浴槽にのんびり浸かって気づくと18時45分。そろそろ閉館の時間です。
引っ越しの後片付け(まだ終わっていない)でバタバタとした連休でしたが、最後に丹波山村で砂金採りをしつつのんびりできて良いGWでした。