このBlogは砂金掘りを始めた頃に記録を残そうと思って始めました。過去Postのタイトルを眺めていただければ分かる通り、主に多摩川上流域で砂金掘りをしています。
多摩川上流域はアウトドア好きな人間にはたまらない場所で、美しい自然、きれいな水、歴史的にもあまり解明されていないミステリアスな鉱山、そして 砂金。魅力にあふれた場所です。
首都圏から近いとも遠いとも言える微妙な距離にあるのもポイント高いです。適度に遠出気分を味わえるのに、その日に思い立って出かけても十分遊べます。日頃のストレス解消にはもってこいなのです(とはいいつつも、今年はまだ初堀りすらできていませんが)
高尾山の魅力
さて多摩川上流域よりも首都圏の人になじみ深い自然スポットは?と問われれば、高尾山は上位に挙げられることでしょう。
高尾山がなぜこれほどまでに人を集めるのか。
その魅力の理由は様々あると思いますが、アプローチのしやすさはもちろん、「豊富なコースが選べる」という事が挙げられるとのではないでしょうか。
森林浴と軽い運動あわよくば富士山を眺めたいという向きには、高尾山山頂への往復コース。薬王院を通りお参りしてもいいし、森の中を通る登山道を選ぶ事もできます。両方を楽しみつつ、途中のお茶屋で蕎麦、団子で休憩も可能です。途中で無理ー!となったとしても、ケーブルカーやリフトで下山するルートも選択できます。安心ですね。
もう少し歩きたい方には、山頂を越えたところのもみじ台のお茶屋、その先の城山まで行くと高尾山よりも山登り気分を味わえます。城山のお茶屋さんのかき氷となめこ汁は絶品です。
その先には小仏峠、景信山、陣馬山と続いています。結構遠いですが歩けない距離ではないです。健脚な方には更にその先まで行く方もいるそうですが。
高尾山の近くに金鉱脈はあるのか?
全く聞いたことが無いのですが、地質図で調べてみると 地質図naviへのリンク 一応、境目は通っていますが両地質共に堆積岩です。うーん、無さそう・・・
なぜ突然高尾山に金鉱脈があるのか?などと調べだしたのかといいますと、先日、会社帰りに寄った古本まつりで購入した書籍で「昔の本に、高尾山の裏あたりに金銅を掘った穴の跡が残っていると書かれている」事を知ったからなのです。
その穴の在処について記載されている書物は江戸後期(1800年代)に書かれていて、写本を再編纂された1967年刊モノを図書館で確認すると確かに書かれていました。説明文はありますが、具体的にどこにあるのか?までは文章では伝わりません。
具体的な場所はどこなのか
普段調べている奥秩父方面と違いってここは観光名所の高尾山付近です。高尾山の登山詳細図が出版されているので、この地図を見ながら先の説明文を読み進めます。
武蔵景勝図会 より抜粋
木下沢は現在の小下沢のこと。木下沢橋は南浅川と小下沢の出合い付近にあったと思われる橋。
そこから日陰沢を5,6町(550m位?)南下する辺りに、南東から谷が合流してきています。これが「甘柴谷」でしょうか。78番:いろはの森コースがこの谷を下るルートとして載っています。
次の「谷川を越えて」は曖昧ですが、続く「小仏宿の南に当たる山」というからには、西へ進まなくてはなりません。なので日陰沢を遡行するように地図を見ていくと・・・でた!サカサ沢の名前があります。高尾山山頂から少し降りた辺りで分岐する日陰沢へ降りる道に79番 逆沢作業道と書かれていますね。
予期していない時にこんな名前が出てくるとドキドキしちゃいます。
さて、穴の在処は「小仏宿の南に当たる山の中程に・・・」と書かれています。山は「日陰乗鞍(621m)」を指してそう。で、山のどの斜面なのでしょうか。前の文章からすると南斜面にあると読める気がします。
話は変わりますが、小下沢に沿ってずーっと登っていくと景信山のちょうど北面に「逆川」の名前があります。この辺りにも何かあったのかもしれませんね!
最後に
育った土地が高尾山から割と近い場所だったこともあり、記憶にある中で最初の高尾山登山は幼稚園の遠足でした。人気の観光地となってからはあまり行かなくなりましたが、足慣らしや雪遊びで高尾山にはお世話になっています。
それほど個人的には親しんでいるつもりの高尾山周辺に金山(金属鉱山)は無いだろうと思っていました。近場に秋川や道志川があるので、人の多い高尾と砂金が結びつかなかったのです。
今回、調べてみた限りでは、地質的には期待できそうにありませんが、地名などからは金の匂いがしているのは確かです。昔、もしかするとここを掘っていた集団がいたのかもしれません。高尾山から北へ数キロ行けば、信玄の金穴がある刈寄山です。そして、その辺りの地質も堆積岩なのです。
高尾山で砂金掘り。やってみたいなぁ。
はじめまして、金堀ノ穴に興味がありコメントさせて頂きました。
刈寄山近くの金堀ノ穴については、2013年に縦に並ぶ3つの穴を発見された方の記事が残ってますね。
実際に現場近くまで行ってみると、林道から穴ノ谷津に入る標識があるものの、金堀ノ穴に繋がるルートが全く分からず、山はかなりの急斜面で素人には登れそうにない感じでした。
まだ穴が残っていると良いですね。
コメントありがとうございます。
> 刈寄山近くの金堀ノ穴については、2013年に縦に並ぶ3つの穴を発見された方の記事が残ってますね。
金穴へ行った方がいらっしゃるのですか。検索してみたのですが見つけられませんでした。
いただいたキーワードでもう少しがんばってみます!
私は何度も高尾山には行っているのに全く知らなかったのですが、
薬王院の一角に福徳弁財天洞という洞穴があるみたいですね。
人工の穴なのか自然に出来た穴なのかは分かりませんが、
小仏宿の南側斜面にも金堀の穴があっても不思議ではなさそうですね。
お久です!
お~っと、高尾山ですか!小学校遠足で行きました。
こんなところにネタがあるとは…恐れ入りました。
ところで集まりとか、もうしないのかな?
ご無沙汰です
先日、ふらっと裏高尾へ行ってきましたが、朝の10時頃でもう登山者で賑わってました。とても川へ降りるような雰囲気では無く。。。
リモートワーク終わっちゃって毎日、新橋、東京駅を通ってますよ。
東京駅辺りはみんな集まりやすいんでしたっけ?最近は旅行者多くてアレですけどねぇ。いっそのこと、丹波山村でキャンプとか?
丹波山いいですねぇ~。
のめこい湯の場所は昔、「丹波キャンプ場」がありよく泊りに行きました。
まさか温泉設備ができるとは思いもよらなんだでしたね。
キャンプ行きましょ!