QGISで金山跡を見てみる

昨年末、QGIS というソフトウェアを用いて河川の勾配を調べてみました。その後、ほとんど砂金採取へ行っていないので、実地で成果を試す事ができないでいます。

そして今年のGWは、外出自粛要請があり出かけられません。しかたがないので、今日はQGISで金山周辺の地形を調べ暇を潰すことにしました。

前回と違い水面は関係ないので、5mメッシュを利用しました。

牛王院平金山

まずは先日構築した全文検索システムで・・・便利!

武田信玄時代に採掘されたと言われている金山で、露頭堀跡がある(らしい)
詳しい場所について参考資料は少ない。そういえば、2016年にblogの記事を書いていました

記事によれば、1820m付近にあるみたい。さっそくQGISを使い「牛王院平金山」付近の標高を詳しく色分けしてみます。

DEMファイルから生成したGeoTIFFファイルのシンポロジで離散カラーを選びます。今回は、1820m付近を見たいので 1750 – 1880m を離散的20色で分けます。

1820m近辺は、緑色で塗られます。もし、緑の中に青い島が見えたら凹面がある事がわかるはず。

右の紫は、埼玉側の井戸沢。画面左を南北に通る赤-ピンクのラインが、牛王院平から和名倉へ伸びる尾根。

詳しく見たい牛王院平金山は、埼玉側の井戸沢源頭部ですので、拡大すると・・・

緑の中に青い島は見当たりません。この5mメッシュのDEMで、露頭堀跡を探すのは難しいという事がわかりました。いいアイディアだと思ったのに残念!

龍喰金山

牛王院平金山同様に、はっきりとした場所が載っている資料は少なく、またその記述もまちまちだったりします。なので、龍喰谷中流域一帯にあった採掘場の総称だと、ぼくは考えています。

原全教「奥秩父(木耳社版)」303ページ「龍喰谷右岸に坑道有」
原全教「奥秩父研究」111ページ 「魚留滝の北西100あたりに古い坑道有」
「甲斐黄金村湯之奥金山博物館 展示目録」25ページ「1150m付近」

それでは、「精錬場尾根の対岸」「1150m付近」を探してみます。

今度は、1100 – 1200m を20色で色分けしました。1150mは、やはり緑で塗られます。

左側の西から南へ抜けていく紫色のエリアは一之瀬川本流です。

黒い丸で囲った辺りは、たしかに広くなっていてテラス風の地形が続いています。小さな沢が流れている事も、その辺りが作業場だったと考えるのも妥当のかなーと思います。

今は、笹が生い茂り沢の水量が少なくよどみ気味な為か、ブヨ(ブユ)が大量に発生してまして、長時間の滞在は避けた方が無難です。ぼくはしばらく腫れが引きませんでした。

小規模な坑道をいくつか見る事はできますが、大規模な坑道は所在不明です。

GISを使っても小規模な起伏はやはり表示できません。いま利用しているのは、5mメッシュなので、それよりも大きな露頭堀跡でなくては検知しにくいのしょう。

黒川金山

5mメッシュのDEMで、小さな金山の露頭堀跡を見つけようというのは無謀だと言うことが解ってしまいました。それならば黒川千軒と呼ばれた黒川金山跡に残る広大なテラス群はどうだろう?

位置と分布する標高が載っている資料を検索すると、黒川金山調査報告書がありました。この資料には、テラス分布図も載っていたはず。

「甲斐黒川金山」25ページ(51枚目)「町跡の上端(約一三九〇メートル)と下端(約一一 八〇 メートル)の標高差は二一 〇メートルに及ぶ」と書かれています。また、27-28ページ(53枚目)には、テラス群の見取り図も載っています。

1157m付近に合流する3本の沢の内、南東から合流する沢沿いにテラス群があるのですが・・・地形からは判別できません。

実際に黒川金山跡へ行くと特徴的なテラス状地形が続いていて、一目で町跡が判別できるのです。ただし、斜面に沿って作られている為に、5mメッシュの標高データでは、残念ながら埋もれてしまってます。

最後に

本当は、丹波山船越金山付近も見ようかと思っていたのですが、黒川金山ですら埋もれてしまうのなら船越金山のテラスが判別できるわけがありません。というわけで、試すのをやめてしまいました。

5万分の1の地形図で、等高線間隔は20m。2万5000分の1では、10m。

昔の露頭堀り跡のへこみは、2mもない気がするので、現れてこないのは試すまでも無かったのかも。

というわけで、無駄な一日を過ごしてしまいました(笑)

※ 備考
このページの画像は
国土地理院の数値標高モデル, 地理院タイル
を利用して作成しました。

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カテゴリー 金山

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